日記・コラム・つぶやき

2017年5月 7日 (日)

釧路・根室の簡易軌道

 釧路市博物館では昨年10月から企画展「釧路・根室の簡易軌道」を開催し、6月11日まで標茶町図書館で巡回展を開催していますが、このたび記録集「釧路・根室の簡易軌道」を発行しました。

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 鶴井村営軌道、標茶町営軌道、浜中町営軌道、別海村営軌道が掲載されており、カラー写真を始め、なかなか目にすることのできない貴重な資料が多数掲載されています。簡易軌道にご興味をお持ちの方には、一読をお勧めします。

 博物館窓口または通信販売で購入できます。詳しくは、釧路市博物館の企画展「釧路・根室の簡易軌道」記録集のページをご参照ください。

 


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2017年4月 5日 (水)

稲士別駅の話とその周辺

 今年3月のダイヤ改正は、特に目玉となるような大きなトピックスのない、やや地味な印象のダイヤ改正となりましたが、北海道については特急の運転区間の分割や、利用客の少ない駅の廃止など、前年に続いて縮小色の目立つ改正となっています。

 廃止対象となった駅は、前年の8駅を上回る10駅となりました。その間に、留萌本線の一部廃止による駅の廃止もありましたので、僅か1年の間に26駅が廃止になっています。今回廃止になった駅は函館本線で5駅、千歳線で1駅、根室本線で3駅、釧網本線で1駅です。千歳線の美々駅はICカード対応の改札口のある駅では初めての廃止になったことが話題となりました。今回廃止になった駅の中で、稲士別、上厚内、五十石の各駅を、廃止の近い2月に訪問してきました。その模様は、「鉄の草枕」の「駅の旅」のコーナーの、「北海道の駅その28」に掲載しています。

 さて、訪問してきた内の一つ、稲士別駅については、駅の周囲には人家が結構あり、駅に接する道路の交通量も少なくないのですが、駅の利用客は1日1人以下だったということで廃止対象になってしまいました。もっともこの駅は、元は国鉄時代の管理局設置の仮乗降場で、全国版の時刻表は元より、道内時刻表にも掲載されていなかったという、元々影の薄い駅ではありました。

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 稲士別駅の歴史を調べると、元は中間線路班だったことがわかります。線路班とは保線のための組織で、通常は駅に設置されるのですが、駅間が長い場合などには駅と駅の中間に設置されることがあり、その場合中間線路班といいます。線路班には詰所の他に必要な用具、材料を設置していましたが、官舎を設置して職員、家族が居住している場合も少なくなかったようです。稲士別の場合も官舎が設置されていて、道を挟んで建っているアパートは元官舎だったということです。写真の、駅名標左の警報機の陰に見える白い建物がそれです。

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 稲士別線路班が設置されたのは昭和23年の事だと言います。当時は交通事情が極めて劣悪だったため、官舎に居住する職員とその家族の便宜を図るために、列車を停めて乗降させていたといいます。そこから、周辺住民の利用も認めるようになって、昭和34年に仮乗降場になったようです。同様に線路班から仮乗降場になって、道内時刻表に掲載されていなかったものとして、胆振線の尾路園、地北線、後のちほく高原鉄道の大森、笹森が上げられます。そうしてみると、線路班から仮乗降場になった場合に、道内時刻表に掲載されなかったのかとも思いますが、士幌線の新士幌や、白糠線の共栄は道内時刻表に掲載されていませんでしたが、線路班が起源ではないようです。

 一方、同じ線路班起源でも、『北の保線』(太田幸夫著, 交通新聞社新書, 2011)に掲載の旅客列車が停車していた線路班のその後を見ると、歌志内線の焼山は昭和36年に線路班から駅になっています。室蘭本線の富浦も昭和28年に駅になっています。宗谷本線の北永山と初野、地北線の様舞は仮乗降場を経て昭和34年には駅になっています。深名線の円山は昭和30年に仮乗降場になっていますが、これは道内時刻表に掲載されています。地北線の北光社も昭和23年に仮乗降場になっていますが、道内時刻表掲載です。石北本線の生野は昭和21年に、下相ノ内は昭和25年に、鳥ノ沢は昭和23年に仮乗降場になっていて、道内時刻表掲載です。駅になった所はともかく、仮乗降場になった所でも道内時刻表に掲載されているものもあって、どうもそう単純なものではないようです。

 もしかすると鉄道管理局によって扱いが違っていたのかもしれません。道内時刻表に掲載されていた円山、北光社、生野、下相ノ内、鳥ノ沢は旭川鉄道管理局ですが、尾路園は札幌鉄道管理局(北海道総局)、稲士別、大森、笹森は釧路鉄道管理局です。旭川鉄道管理局は、仮乗降場の設置に積極的でしたから、線路班起源の仮乗降場についても扱いが違っていたのかもしれません。確かなことはわかりませんが。

 線路班起源ではないのに道内時刻表に掲載されていなかった新士幌、共栄については、設置時期が遅いことの影響があるかもしれません。ほとんどの仮乗降場が昭和30年代までに設置されているのに対して、新士幌は昭和41年、共栄は昭和49年の設置です。もっとも、道内時刻表に掲載されていた名寄本線の北湧は昭和41年、釧網本線の桂台は昭和42年の設置です。ただし、この2駅は旭川鉄道管理局の管内なので、そのせいで扱いが違うのかもしれません。ただし、もっと新しい昭和52年設置の日高本線の東町と昭和55年設置の幌内線の栄町は札幌鉄道管理局の管轄です。時代によっていろいろと扱いが変わって行ったのかもしれません。

 

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2017年2月18日 (土)

廃線が検討されている北海道の路線の駅訪問

 昨年11月に、一部廃止が検討されている、根室本線と札沼線の駅を訪問してきました。その時訪問した駅の写真を、鉄の草枕駅の旅のコーナーに掲載しました。

 北海道の駅その26には、根室本線の廃止が検討されている区間の東鹿越駅と幾寅駅を掲載しています。
 北海道の駅その25には、列車内から撮影した布部駅、山部駅、下金山駅、金山駅、それから廃線が検討されている区間ではありませんが、3月に廃止が決まっている島ノ下駅などを掲載しています。
 北海道の駅その24には、札沼線の廃止が検討されている区間の石狩月形駅、知来乙駅、札比内駅、晩生内駅、豊ケ丘駅、浦臼駅などを掲載しています。
 北海道の駅その23には、同時に訪問した宗谷本線の塩狩駅、比布駅、和寒駅を掲載しています。宗谷本線も乗降客数の少ない駅が数多くありますが、とりあえず3月の廃止対象になった駅はありませんでした。廃止が打診された駅も、地元自治体が維持費を負担することで廃止を回避したようです。幌延町の情報によれば、各駅の負担額は、糠南駅45万円、南幌延駅51.7万円、下沼駅62.4万円とのことです。

 

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2016年11月27日 (日)

廃線跡の旅・西武安比奈線

 「鉄の草枕」の「廃線跡の旅」のコーナーに「西武安比奈線」の記事を追加しました。

 西武安比奈線は、昭和38年以来50年以上に渡って休止している貨物線ですが、車両基地を作る計画や、旅客輸送を行う案などがあったため、そのまま休止が続いていた路線です。ただ、復活するとなると、国道16号線を横切る踏切を復活させるわけにもいかず、また入間川を渡る道路によって遮られている部分もあり、相当な工事が必要とされるため、実現性は低いように思われていました。

 今回正式に廃止されることが決まり、極めて長期に渡って休止が続いているという、珍しい路線は姿を消すことになりました。廃止後、施設の撤去がいつから行われるのかわかりませんが、いずれ現状が長く続くとも思えませんから、訪問されるならお早めに。

 

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2016年9月11日 (日)

ホームページ『鉄の草枕』移転のお知らせ

 このブログのメインページである『鉄の草枕』が、これまで利用していた@homepageサービスの終了に伴い、移転しました。移転先は http://rw-kusamakura.travel.coocan.jp/ です。旧ページは、2016年9月29日に閉鎖になります。

 今の所ホームページを移転しただけですので、このブログの記事内のリンクの修正はできておりません。修正作業ができるまではリンク切れになってしまいますが、何分長い期間に渡って多数の記事を書いてきたため、すぐには対応しきれません。当面、ご了承ください。

 今後も本ブログともども、『鉄の草枕』をよろしくお願いいたします。

 

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2016年3月21日 (月)

廃止間近な北海道の駅

 2016年3月26日のダイヤ改正で、北海道の8駅が廃止になります。そこで、その内のいくつかを訪問してきました。各駅の写真は「駅の旅」のコーナーの「北海道の駅その22」に、同時に訪問したその他の駅は「北海道の駅その21」に掲載しました。

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 どの駅も乗客僅少ということで廃止になりますが、廃止前に訪問しようという人たちで、既にあまり静かな雰囲気は望めなくなっています。廃止になる駅の中でも、上白滝、旧白滝、下白滝の各駅は列車本数が極端に少ないため、訪問するのがかなり困難ですが、降車後徒歩で移動して各駅を訪問しようという人たちが、冬山装備の様な装いで降り立っていました。

 最強の秘境駅として知られる小幌駅は今回は廃止されませんでしたが、今後どうなるのでしょうか。いつまで存続できるのか、予断を許さない所です。

 

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2016年1月 3日 (日)

2016年、年頭のご挨拶と万世橋駅

 2016年の年頭にあたって、皆様のご多幸を祈念いたします。

 昨年もあまり記事を書けませんでしたが、今年も似たようなペースでまったりとやっていくことになりそうです。まあ、続けることに意味があるということで。そんなサイトですがよろしくお願いいたします。

 さて、この正月休みに旧万世橋駅へ行ってきました。ご存知の方も多いかと思いますが、万世橋駅は休止になった後交通博物館になっていましたが、閉館後に再開発されて、2013年9月に商業施設になりました。そして、旧ホーム上にカフェがオープンしています。

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 ビルの林立する中にぽっかりと空いた広い空間の中にいるだけで、何やら不思議な感覚を覚えますが、お茶を飲んでいるすぐ脇を中央線の電車が通り過ぎて行くのが何とも言えません。お酒も飲めますので、鉄道好きな方には一度体験していただきたいところです。

 駅開業の明治45年に建設されたホームへの階段も公開されています。

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 また、1階のジオラマの展示のあるショップでは、絵葉書を5枚買うと、万世橋駅の復刻スタンプを押すことができます。

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 スタンプ収集趣味の方も、一度訪れてみてはいかがでしょうか。



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2015年10月12日 (月)

留萌本線の駅を訪問してきました

 先日、廃線が発表された留萌本線を訪問してきました。留萌本線には以前乗ったことがあるので、今回は車を使って各駅の訪問です。各駅の様子は「駅の旅」のコーナーの「北海道の駅その19その20」に掲載しています。

 さて、増毛は思いの外の賑わいでした。駅に隣接する駐車場は満車で、到着する列車から降りる人、乗る人はずいぶん多く、立客も出る盛況です。とても、1列車平均乗客3人で、廃止になる状況とは思えません。廃止は2016年度中ということでまだ先ですが、今からこの混雑が1年以上続くのでしょうか。また、街中を歩く人は多く、食事時で食堂の前にはお客さんが列を作り、どうも廃線を惜しむ人が訪ねて来ているだけではなく、一般の観光客が多く集まっている様子でした。

 そして、廃止対象外の区間の駅にも立ち寄ってきました。北一已駅に立ち寄り、以前書いた「留萌本線北一已駅」で触れた、建物財産標を探してみました。結果から言うと、発見できませんでした。補強のために張り巡らされた板の下に隠れてしまったのだろうと思います。ただ、どうも宇津内駅舎を移設したのではなく、解体して出た部材を利用して建てたということのようです。実見したところ、部材を継いだ部分や、ホゾ穴を埋めた部分を確認できました。

 さて、今回は各駅を訪ねてみましたが、実際に行ってみるともう一度乗りたい気もしてきます。まだ期間はかなりありますから、可能ならもう一度訪ねてみたいものです。

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2015年7月19日 (日)

711系のはなし

 このところさっぱりブログの投稿も、ホームページの更新もしていないので、生存報告として書き込みをしてみます。

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 少し古い話になりますが、春の時刻改正で711系電車が引退しました。初の交流用電車で、また北海道の過酷な環境に対応した電車ということで、多くの新機軸が採用された電車でした。
 最初の試作車が出来たのが昭和42年のことで、試験結果を参考にして量産車が製造されて、昭和43年10月の函館本線小樽-滝川間の電化開業とともに営業運転を始めました。以来48年、北海道の過酷な環境の中で長きにわたって走り続けてきましたが、ついに引退することになったわけです。
 それを意識してのことでしょうけれどJTBパブリッシングから『711系物語』が刊行されました。掲載の写真を見ると、旧型客車改造の気動車であるキハ08と並んでいる写真があって、そんなに昔から走っているんだと印象深いものがありました。

 さて、筆者は札幌圏に住んでいたことがあるので、この711系にはずいぶんお世話になりました。記録に残っているだけでも1070回乗車していて、最後に乗ったのは1994年のことでした。基本普通列車ですが、急行「かむい」として運転されることもあって、急行「かむい」として乗ったことも3回ありました。
 この711系、クハ711が76両、モハ711が36両、クモハ711が2両の、合計114両が製造されました。そして、筆者は114両全てに乗車したことがあります。特に狙ったわけではないのですが、両数が比較的少なく、1か所に全て集まっていて、頻度高く乗車するという条件がそろってのことですね。
 似た条件の車両としてオハ51系客車がありますが、こちらは函館方面や宗谷本線などで運用されていた車両があったこともあって、結構乗っていない車両があります。数が少ないものとしては、全部で6両しか作られなかったキハ46がありますが、残念ながらキハ46-5だけ乗っていません。同じ系列の両運転台タイプのキハ24は全部で10両でしたが、札幌圏で運用されていなかったため、2、7、10、の3両しか乗れませんでした。そういう意味ではなかなかの快挙かもしれません。

 この711系電車、全車両が解体の予定でしたが、有志が募金を募って2両を保存することになったようです。どうしん鉄道ブログの記事によれば、農業生産法人「道下産地」が岩見沢で開業を予定しているファームレストランの敷地の一部を提供して、そこに保存するとのことです。このファームレストラン、7月20日開業の予定だったようですが、予定通り明日開業するのでしょうか。

 

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2015年2月22日 (日)

今年もよろしくお願いいたします

 大変遅くなりましたが、今年最初の更新です。ホームページの「鉄の草枕」は、トップページと作者の自己紹介だけ更新しました。

 相変わらずなかなか時間も取れませんので、今年も生存報告程度の更新頻度になってしまいそうです。

 ホームページの更新もそうですが、活動も低調で、「月別鉄道乗車キロ」にあります通り、月間乗車キロの最低記録を更新してしまいました。また、「会社別鉄道乗車キロ」にあります通り、2014年下半期は9社しか乗車しなかったので、10位がないという状態になってしまいました。

 まあそれでも、 新たに岡山電気軌道など17の線区、合計180.8キロに乗車してきました。今年は北陸新幹線の開業もありますので、お出かけも、ホームページの更新も、少しは活性化したいところです。

 それから、掲示板が90日間ログインも書き込みもないと自動的に消滅してしまう制度になっていて、長らく書き込みがない中何とか維持していたのですが、うっかりして消滅してしまいました。

 そんな現状ですが、時々でも見に来ていただけるとありがたいです。

 今年もよろしくお願いいたします。

 

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