電車内での飲食はマナー違反?
産経新聞のサイトにこんな記事がありました。
『通勤車内で飲食する大人たち すたれる公共マナー 寛大な風潮が助長か』
近距離の電車やバスの中で、おにぎりや弁当、ハンバーガーなどを食べている若者やサラリーマンを見かけたことはありませんか。低下する大人の飲食マナー。個人の良識に委ねられる部分が大きいとはいえ、迷惑行為に目をつぶらない社会のコンセンサスが問われそうだ。
10月初旬、東京郊外を走る私鉄車内。大学名の入ったジャージー姿の女子大生3人が、熱々のおでんを食べながら談笑している。別の日の昼下がり。地下鉄車内では、携帯電話片手にコンビニ弁当をかき込むサラリーマンの姿があった。車内で立ったままおにぎりを食べるOL、揺れるバスの中でホットコーヒーを飲む男性会社員…。いずれもここ半年間で、電車やバスの車内で見かけた光景だ。20~30代の大人の飲食マナーが低下していることをうかがわせる。
さて、程度問題はありますが、原則としては車内での飲食そのものは別にマナー違反とは言えず、むしろ列車に乗ったら飲食をするほうが常識というイメージが強いですね。大体列車に乗れば誰でも飲食するし、私はしませんが、朝からでも酒を飲むというのが一般的な光景だというイメージが強いです。この頃はJRのサービス低下が著しいので、飲食しづらい列車が多くなったということはありますが。
確かに混雑の激しい時間帯や、近距離の、ロングシートの電車内ではあまりお勧めではないですが、空いていれば別に問題ないでしょうし、中距離、長距離の列車までロングシート化してしまって、仕方なくロングシートで飲食しているケースも多そうです。口の閉まらない容器で立ったまま飲み物を飲んでいるのは、よろめいて周囲の人にかける恐れがあるので感心しませんが、それは飲食することが問題なのではなくて、飲食の仕方が問題なのでしょう。それを飲食すること自体がマナー違反という言い方は、そちらの方が「マナー違反」と思えます。
記事では、東京地下鉄のポスターを取り上げて、「10月は、若者が車内でつゆを飛ばしながらカップ麺(めん)をすすっているイラストだった。同社によると、利用者から「車内で食事をしている人のにおいがきつい」といった苦情が寄せられ、採用した。」とあります。地下鉄ではどうかと思いますし、今はあまり見なくなりましたが、駅の立ち食いそば屋、うどん屋には車内持ち込み用の容器が用意されており、普通に車内に持ち込んでいました。おつゆが残っても洗面台に流せばいいし、容器は設置されていたごみ箱に捨てればよく、別になんの問題もありませんでした。今はサービス削減で、洗面台もごみ箱もなくされてしまいましたし、そもそも着席が難しくなりましたから、車内持ち込み用の容器もあまり見なくなってきたと思いますが、「においがきつい」といって見かけなくなったわけではないでしょう。
このごろにおいに関する苦情が多くなっているようですが、その割には匂いのする整髪料などを使ったり、香水をつけたりする人が結構いるのはなぜでしょう。結局苦情の元は、社会性を欠いた人たちのわがままに過ぎないのではないでしょうか。匂いを問題にし始めると、やがて体臭にも文句を言うようになり、最後は体臭のきつい人種を差別する、人種差別に行きつく恐れもあります。
マスコミも人のマナーを言う前に、取材マナーをきちんとしてほしいものです。それに、マナー以前に、違法行為の取材やキャンペーンをするのが先でしょう。また、記事の最後にマナーに関するアンケート結果も一部載っていますが、車内での飲食というのは上位には来ていないようです。より順位の低い、重要度の低いものをことさらに取り上げすセンスもいかがなものでしょうか。
















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