旅行記

2018年6月17日 (日)

えちぜん鉄道訪問

 えちぜん鉄道は、かつては京福電気鉄道が運営していましたが、衝突事故の発生に伴い運転を休止しました。そのまま廃止になるかと思われましたが、大規模な交通渋滞の発生、代行バスの大幅な遅延が発生したことなどから、沿線自治体の出資によって新会社を設立し、鉄道の運行を引きついだものです。以前福井鉄道に乗車した際に、福井-田原町間には乗車していましたので、今回は勝山永平寺線の福井口-勝山間26.3km、三国芦原線の田原町-三国港間23.1kmに乗車します。未乗で残っている路線の中では、3番目と4番目に長い路線です。また、福井鉄道には以前乗車しましたが、その後福井駅前から約100m福井寄りまで延伸されたため、その0.1kmも未乗になっているので、ここにも乗車します。ちなみに、万葉線も起点の高岡駅前が100m移転、延伸しましたし、富山地方鉄道も富山駅まで200m延伸しましたので、これらも未乗で残っています。なかなか効率の悪いことですが、これで福井県内の鉄道は全て走破することになる予定です。

 

 さて、まずは飛行機で小松空港に入ります。小松空港を利用するのは初めてで、いずれ全ての定期航空路のある空港の離着陸をしたいとも思っているので、これで1か所制覇です。小松空港は航空自衛隊との共用で、滑走路を挟んで反対側に自衛隊の施設が見えます。昔の千歳空港もこんな感じだったと思い出されます。

 

 小松駅に出て937発の特急サンダーバード82号に乗ります。この後は939福井発の三国芦原線の電車に乗りたいのですが、このまま福井まで行ったのでは当然間に合いません。そこで、956着の芦原温泉で降りて、タクシーでえちぜん鉄道のあわら湯のまちまで向かいます。そうすると、福井発の電車が1020に来ますので、無事捕まえられるという寸法です。タクシーの運転手さんがご高齢のせいか、行き先を言っても通じにくかったり、話していることが聞き取りにくかったりしましたが、無事予定の電車には間に合いました。1028三国港着。

 

 三国港は、元は国鉄三国線の駅で、戦時中に国鉄三国線が休止になった際に、当時の京福電気鉄道が三国-三国港間を借り受けて乗り入れるようになったものです。その後国鉄三国線は廃止になりましたが、この区間は京福電気鉄道の路線として生き残り、国鉄当時の面影を残しながら、現在に至っています。ここから折り返して、福井口で乗り換えて勝山まで向かいます。窓口で勝山までの切符を買おうとすると、普通に切符を買うと1010円だが、フリー切符なら1000円だからそっちにしなさいとのこと。土日祝日のみの販売だが、どちらかの路線を往復するだけでも割安になるので、ずいぶんお得な切符です。1039三国港発、1126着の福井口で勝山永平寺線に乗り換え。

 

 福井口まで乗ってきた電車は2両でしたが、福井口からの電車は1両で、勝山永平寺線の方が本線のイメージだったので、ちょっと意外です。もっとも、時間帯によって両数を変えているだけなのかもしれません。乗り込んだ電車はなかなかの混雑で、立ち客が沢山います。なるほど、土曜の昼間でこれだけ乗っているのなら、バス代行で上手く回らなかったのも無理もありません。勝山永平寺線は、進むにつれて市街地から離れて、どんどん山の中に分け入って行くような車窓風景です。代行バスでさばききれなかったという話から、市街地を走っているイメージを漠然と抱いていたので、これもちょっと意外です。途中で段々乗客は減りましたが、それでも結構な人数を乗せたまま勝山着。

 

 これでえちぜん鉄道は走破できましたが、このまま折り返すのも芸がないので、昭和49年に廃止された勝山-京福大野間の線路に沿って、バスで越美北線の越前大野に出てみようと思います。バスに乗り込むと乗客は2人だけ、なるほど早々に廃止になるわけですね。途中ほとんど乗客の乗り降りがないまま、30分ほど走って越前大野駅前に着きました。

 

 越前大野からは、1346発の九頭竜湖行きに乗ります。越美北線に乗るのは2回目ですが、前回乗ったのは平成元年で、29年ぶりとなると沿線の風景の記憶はなく、初めて乗るような新鮮さがあります。でも、また九頭竜湖まで行ってすぐに折り返して来るのでは芸がないので、途中の勝原駅で下車。ここは長く終着駅だったところで、かつては保線詰所や転車台もあったと言いますが、それらは跡形もなく、駅舎の事務所側の窓には板が打ち付けられていて、待合室だけの駅になっています。山に囲まれた駅の周囲にはささやかな集落がありますがあまり人の気配はなく、駅前の道路を通る車の数も少なく、静かな佇まいです。40分ほどの待ち合わせで福井へ。

 

 福井からは100m延伸された福井鉄道に乗るのですが、折角フリー切符があるので、えちぜん鉄道で行ける所まで行って、折り返して来て田原町から福井鉄道に乗ろうと思います。時刻表を見ると、新田塚まで行くと20分ほどの待ち合わせで折り返しの電車が来て、田原町では2分後に福井鉄道が出ます。新田塚は特にどうということもない住宅地の中の駅ですが、福井鉄道の電車が乗り入れるようになって、線路の両側にえちぜん鉄道の車両用の高いホームと、福井鉄道の車両用の低いホームがあるのがちょっと珍しい駅です。折り返しの電車はなぜか若干遅れていて、田原町に着いたらもう発車時間。慌てて乗り換えてやれやれです。10分で福井駅着。しかし考えてみると、福井駅に行くのならそのままえちぜん鉄道の電車に乗っていればいいわけで、ちょっと変な行動を取った形になっていました。福井鉄道の福井駅は真新しく、利用客も結構いるようです。以前よりJRとの乗り換えも便利になったようですが、もう少し近くできなかったかなという感じの、微妙な距離感がありました。

 

 これで、3路線、49.5kmを走破し、未乗の路線は44路線、291.1kmと、300kmを切りました。後は近畿圏にたくさん残っている他、立山黒部アルペンルートと富山に少々、福岡の地下鉄の一部と長崎の路面電車、それからこの前広島でうっかり乗り残した0.4kmなどがあり、結構手間がかかりそうです。あとどのくらいで全線走破にたどりつくことができるか、続報をお待ちください。

 

 この旅行で訪問した駅の写真は、「駅の旅」のコーナーの「中部の駅その16」、「中部の駅その17」に掲載しています。

 

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2015年9月20日 (日)

九州落穂拾いの旅

 先日九州に行って、未乗の路線に乗ってきました。その際訪問した駅の記事を、「九州の駅その22」、「九州の駅その23」として、「鉄の草枕」に掲載しました。サイトに「駅の旅」の記事を追加したのは、去年の6月以来と大変久しぶりです。まあ、他の記事も書いていませんが。

 さて、最初に行ったのはラクテンチケーブルです。2008年に閉園騒動があって、その休業中で乗れなかったことを「別府ワンダーラクテンチは冬期休業中」の記事にしましたが、それ以来7年経って、やっと乗る機会を得ました。

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 ケーブルカーの車両は遊園地らしくネコのデザインの「メモリー号」。

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 途中すれ違うのはイヌのデザインの「ドリーム号」。日本一の急勾配というわけではありませんが、『日本屈指の勾配を誇る』と言うだけあって、最高558‰の急勾配が続きます。

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 上の乙原駅に着いて、無事走破完了。ずいぶん山の中に入ってきた印象です。駅に併設されていた観覧車は、営業休止中でした。しかし、はるばるやってきて、走破距離はわずかに0.3kmです。

 さて、次は鹿児島市電です。以前鹿児島を訪れた時、列車が遅れて高見馬場-鹿児島中央駅前間の0.9kmを乗り残していました。別府から熊本へ、新幹線に乗り換えて鹿児島中央へ、そして普通列車に乗り換えて鹿児島駅へ。

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 もう暗くなってきていますが、鹿児島駅前から鹿児島中央駅前まで乗って、鹿児島市電も全線走破です。下の写真は翌朝の鹿児島中央駅前。

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 鹿児島市電は軌道内の緑化に取り組んでいます。

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 翌日は鹿児島中央から新幹線で川内へ、川内からは並行在来線を転換した肥薩おれんじ鉄道に乗り換えます。

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 川内駅には使われなくなったホームがあって、新幹線開業前の時刻表が残されています。新幹線開業から11年、ここだけ時間が止まっているようです。

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 肥薩おれんじ鉄道には全線乗り通したい気持ちもありましたが、時間の関係で新水俣で新幹線に乗り換えて博多へ、博多からJR西日本唯一の未乗線区だった博多南線に乗りました。駅には、駅に隣接する那珂川町の、「チャレンジ!人口5万人!!」という横断幕が掲げられていました。那珂川町は福岡市のベッドタウンとして人口が増加しており、5万人を達成して市になることを目指しているようです。

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 これで今回の予定は終わりです。2日間かけて、大分、鹿児島、福岡の3県で、3線区合計9.7kmの未乗線区に乗ることが出来ました。さすがに落穂拾いは効率が悪いですね。もっとも、今回は九州新幹線が未乗だったので、それだけで288.9kmと距離を稼ぐことが出来ましたけれど。
 さて、これで九州の未乗線区は、福岡市営地下鉄七隈線と長崎電気軌道だけとなりました。あと一回九州に来れば、九州は終われそうです。まあ、関西を中心に、まだ細かくちょこちょこ残っているんですけれどね。
 

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