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2018年5月13日 (日)

石北線無人5駅、廃止検討 JR「地元と事前協議」

 小康状態になっていると思われた北海道の駅の廃止ですが、ここへきて再び廃止の動きが出て行きました。

『石北線無人5駅、廃止検討 JR「地元と事前協議」』

 JR北海道が、「単独では維持困難」とする石北線(新旭川―網走)について、利用の少ない無人駅5駅と、通行量が少ない踏切41カ所の廃止を検討していることが25日、分かった。年間の維持管理費を1駅当たり100万~200万円、踏切は計4100万円削減できると試算する。 

(以上北海道新聞のサイトから引用:元記事 ⇒ 石北線無人5駅、廃止検討 JR「地元と事前協議」 )
 
 JR北海道からの公式発表はまだで、地元自治体と協議している段階のようですが、これまでの流れから言って地元自治体が維持費を負担すれば存続するが、そうでなければ廃止ということになりそうです。また、今回は踏切の廃止が打ち出されているのが特徴的です。確かにほとんど使われていない踏切であれば、維持費も馬鹿にならないからいっそ廃止したいというのもわからないではありません。でも、対象になっているのはどのような踏切なのでしょうか。通行量が少ない踏切だと、警報機のない踏切の可能性が高く、廃止しても浮く経費はわずかのようにも思えます。

 さらに、宗谷本線についても報道がありました。

『宗谷線の無人29駅、管理見直し協議へ 沿線自治体とJR』

  JR宗谷線の沿線自治体が、利用の少ない無人駅29駅と踏切48カ所について、廃止を含めた管理の見直しをJR北海道と協議することが27日分かった。路線存続に向けてJRの維持経費の節減を図る狙い。JRが「単独では維持困難」とした名寄―稚内間だけでなく、旭川―名寄間も対象となり、駅の数は旭川―稚内間の全54駅の半数以上に上る。

(以上北海道新聞のサイトから引用:元記事 ⇒ 宗谷線の無人29駅、管理見直し協議へ 沿線自治体とJR )
 
 こちらは管理見直しという表現を取っていますが、要するに同じことですね。自治体管理にしなければ廃止ということでしょう。こちらは対象となっている駅の数が格段に多いですね。維持費を支出して駅を存続し、秘境駅を売りに盛り上げようとしている幌延町は、町内の8駅中7駅が対象にされてしまって、頭が痛いことでしょうね。

 

 両線の廃止対象駅は、マイナビニュースの記事にまとめられています。また、こちらの記事には対象となる条件も記載してあり、駅は「過去5年間で1日平均の利用者が3人未満の無人駅」、踏切は「1日の車両通行量が50台未満で、5キロ以内に迂回路がある」とされています。これまでは通学定期利用客が一人でもいる駅は廃止対象としてこなかったようですが、これからは複数の定期利用客がいても容赦なく廃止にするという方針のようです。一方踏切は車両通行量が基準となっていますので、車両の通れない小さな踏切は原則全て廃止ということになるのかもしれません。また、他の路線でも同様の基準が適用されるとの観測もあり、北海道の駅は札幌近郊などを除けば、特急停車駅以外ほとんど廃止になってしまうのかもしれません。

 

 もっとも前向きに考えれば、今ここで石北本線と宗谷本線がまず話題に上ったということは、この2路線については廃止することは難しそうだから、せめて削れるところを削ろうということで駅と踏切の廃止が協議対象になったとも考えられます。もっとも逆に考えれば、この2線以外はあくまで廃止の方針と見ることもできるので予断を許しません。

 

 一方、同じ記事に前向きの話題も掲載されていました。新千歳空港駅を改修して、千歳線苫小牧方面や石勝線帯広方面に直接行けるようにするというものです。他のニュースサイトにも同様の記事は出ていましたが、ここには改修後の配線略図が載っており、どのような改修を計画しているのかわかりやすくなっています。それによれば、南千歳-新千歳空港間は複線化し、ホームは1面2線から2面4線に拡張し、2線を折り返し線、2線を通過線にして、新千歳空港の南側で分岐して千歳線と石勝線に繋ぐというものです。
 最初からこういう構造にしておけばよかったのにと思わないでもありませんが、確かにこれができればいろいろと利便性が向上しますね。しかし費用は1,000億円ということで、JR北海道には負担能力はないでしょうから、誰が何の名目で費用を支出するかが最大の課題になることでしょう。

 

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