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2016年10月

2016年10月26日 (水)

JR北海道、輸送密度200人未満の3線廃止方針

 報道によれば、JR北海道が「単独では維持困難な路線」を選定し、そのうち3路線を廃止する方針とのことです。

 北海道新聞のサイトから引用:元記事 ⇒ 13区間「単独維持困難」 JR北海道 上下分離、軸に協議へ 3区間廃止検討

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 廃止対象となるのは、札沼線北海道医療大学-新十津川間、留萌本線深川-留萌間、根室本線富良野-新得間です。
 ここで思い出されるのが、同じ北海道新聞のサイトで報道された、駅廃止のニュースです。

 北海道新聞のサイトから引用:元記事 ⇒ JR北海道、17駅の廃止打診 名寄「北星」、幕別「稲士別」も

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 これを見ると、乗車人員が一人以下の駅でも、廃止する駅と当面廃止しない駅があることがわかります。その中で、札沼線と留萌本線は、一人以下の駅がずいぶんあるのに、廃止方針を示していないことがわかります。つまり、この2線は路線ごと廃止にするから、個別の駅について廃止の打診をする必要がなかったのかと思われます。

 一方、根室本線富良野-新得間では、東鹿越駅が廃止対象に上げられています。思うに、根室本線の中間区間だけを廃止するのには抵抗があったのではないでしょうか。しかし、先の台風で大きな被害を受けて、復旧に大きな費用がかかることから、廃止の踏ん切りがついたといった所ではないでしょうか。実際、この区間の復旧は全く手付かずだということですね。

 さらに、北海道新聞のサイトの記事によれば、不通になっている日高本線鵡川-様似間も廃止の方向が固まったようです。

日高線の一部廃線容認へ 沿線7町、バス転換前提に』

  昨年1月の高波被害で鵡川―様似間(116キロ)の不通が続いているJR日高線について、沿線の日高管内7町の町長が、代替バスへの転換を前提に、一部廃線を容認することで合意したことが21日分かった。路線維持に伴う多額の費用負担は困難と判断した。

(以上北海道新聞のサイトから引用:元記事 ⇒  日高線の一部廃線容認へ 沿線7町、バス転換前提に )

 一方、それを否定する報道も出ています。

『JR北海道の要求に「ノー」 日高線沿線自治体7町長の意見一致』

 昨年1月の高波被害で不通が続くJR日高線の復旧策を協議するJR日高線沿線自治体協議会の7町に対し、JR北海道が9月の協議会会合で示した多額の地元負担の要求について、7町長らが「要求には応えられない」として大筋で一致したことが分かった。11月上旬に予定する協議会の第6回会合でJR側に沿線自治体の考えを示し、引き続き路線存続を求めていく構えだ。

 一方、一部報道で「代替バスへの転換を前提に、沿線7町が日高線の一部廃線を容認することで合意した」と報じられたことに、7町の首長らは「そのような事実はない」と否定。

( 以上、苫小牧民報のサイトから引用:元記事 ⇒ JR北海道の要求に「ノー」 日高線沿線自治体7町長の意見一致 )

 『廃止容認』とした方がニュース性があるので先走ったかな、という気もします。ただ、費用負担はしないが存続を求めて行くというだけでは、一歩も前へ進まないのではないでしょうか。そうしている間にどんどん被害が拡大して、いよいよ復旧が難しくなっているようでもありますし。

 いずれにしても、JR北海道管内の路線は、多くが廃止となることを免れるのは大変難しそうな情勢になってきました。

 

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2016年10月 9日 (日)

JR北海道、51駅を廃止へ

 今年の3月に利用者の少ない8駅を廃止したJR北海道ですが、10月1日付の読売新聞のサイトの記事によれば、さらに51駅を廃止する考えのようです。

『乗車1日平均1人以下、JR北が51駅廃止へ』

 JR北海道が、1日の平均乗車人数が1人以下の51駅を廃止する方針を固めたことが30日、わかった。

 千歳市との協議の中で明らかにした。対象となる駅のうち、留萌線の5駅はすでに廃止が決まっており、JR北は残りの46駅について、今年度末のダイヤ改正時の廃止を念頭に、沿線自治体と協議を進めるとみられる。

(以上、読売新聞のサイトから引用 ⇒ 元記事:乗車1日平均1人以下、JR北が51駅廃止へ  )

 元記事には対象となる51駅のリストも掲載されています。今年3月の廃止が計画されていましたが、町の支援で存続が決定した小幌駅は含まれていません。

 廃止対象の駅数については、違った報道もあります。

『JR北海道、17駅の廃止打診』

 JR北海道が道内の市町村に対し、廃止の意向を伝えた駅が本年度中に少なくとも5路線17カ所に上ることが1日、分かった。JRは、1日平均乗車人数(2011~15年の調査日の平均)が1人以下の駅を中心に廃止を進めており、さらに数駅について打診しているとみられる。

 このうち、来年3月のダイヤ改正時に合わせて地元自治体が廃止を既に容認しているのは、蕨岱(わらびたい)と北豊津(いずれも渡島管内長万部町)、美々(千歳市)の3駅。

(以上、北海道新聞のサイトから引用 ⇒ 元記事:JR北海道、17駅の廃止打診 名寄「北星」、幕別「稲士別」も  )

『JR北海道 来年3月に10の無人駅を廃止へ』

 抜本的な経営の合理化を迫られているJR北海道が、来年3月のダイヤ改正に合わせて利用客が少ない10の無人駅を廃止する方針を固めたことが分かりました。

(4路線10駅=千歳線の美々駅、函館線の東山駅、姫川駅、桂川駅、北豊津駅、蕨岱駅、根室線の島ノ下駅、稲士別駅、上厚内駅、釧網線の五十石駅)

(以上、NHKのサイトから引用 ⇒ 元記事:JR北海道 来年3月に10の無人駅を廃止へ )

 それぞれ廃止対象となる駅の数が異なりますが、多分、読売新聞の51駅が対象として考えている駅、北海道新聞の17駅が、既に地元自治体に廃止の打診をした駅、NHKの10駅が廃止の話がまとまった駅といった状況なのでしょう。なお、北豊津駅、蕨岱駅は乗車人数1人以下の51駅には含まれません(乗車人数10人以下)から、廃止候補の駅は全部で53駅になります。JR北海道の駅は435駅とのことですので、1割を大きく上回る数が廃止されることになります。

 今年3月の駅廃止が意外とスムーズに行ったので、さらに駅の廃止を加速しようという動きになったのかもしれません。駅の廃止でどれだけ経費削減になるのかとも思いますが、JR北海道の経営状況から、なりふり構わず削れるものはなんでも削るといった感じでしょうか。
 ところで、1日の乗車人数が1人以下というと、通勤、通学で毎日利用している乗客が1人いる場合は、土日は利用しないので1人以下になってしまうんですね。通院で利用している乗客なら、月一回の通院の場合は、そういう乗客が30人以上いないと1人以下になってしまうんですね。最終的にどこまで廃止になるかわかりませんが、なかなか厳しいですね。

 

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JR西日本、三江線2018年4月1日廃止届出

 かねて廃止が検討されていた三江線について、JR西日本は9月30日、鉄道事業廃止届出書を国土交通大臣へ提出しました。

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『JR西日本、三江線の鉄道事業廃止届出書を提出』

 JR西日本は30日、三江線江津~三次間(108.1km)の鉄道事業廃止届出書を国土交通大臣へ提出したと発表した。廃止予定日は2018年4月1日とされた。

 近年は路線の維持・存続のための経営努力や増収策に加え、三江線活性化協議会において、2011年度から5カ年計画で地域と一体となった利用促進の取組みも展開されたとのことだが、2014年度の輸送密度は1日あたり50人と、JR発足時の約9分の1まで落ち込んでいた。

(以上、マイナビニュースのサイトから引用:元記事 ⇒ JR西日本、三江線の鉄道事業廃止届出書を提出 )

 ずいぶん以前から廃止が取りざたされていましたが、2度に渡る大規模災害からも復旧されてきたので、何とか存続するかとも思ったのですが、沿線人口が少なく、それ以上に乗客が少なく、川に沿っているために災害に襲われやすいとあっては、どうにもならなかったようです。

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 2006年の水害で普通になっていた頃に、「とれいん工房の汽車旅12か月 」というサイトの「水害で不通になる前から悲惨な状況だった三江線で考えてみたが…… 」という記事に、『JRも自治体もカネを出さず、死に体となったまま鉄道経営を続けるという最悪な状況が続いているのが現在の状況。』と書かれていて、10年前には『死に体』と言われるような状況だったわけで、よくここまで持ったと言った方が良いのかもしれません。それでも、2013年の水害から復旧した時は、10億円もかけて復旧したのだから、JR西日本はそれでも維持するつもりなのかと思ったものでしたが。

 JR北海道も廃止を加速しそうな状況ですから、JR西日本もこれを契機に赤字ローカル線の廃止に大きく舵を切ってくるかもしれませんね。

 

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