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2015年8月16日 (日)

留萌本線、留萌-増毛間廃止へ

 8月11日の北海道新聞の記事によれば、JR北海道は10日、留萌市長、増毛町長に留萌本線、留萌-増毛間の2016年度中の廃止を正式に伝えたとのことです。
 同記事によれば、同区間の2014年度の輸送密度は1キロ当たり39人、列車1本当たり3人という状況で、経費が収入の25倍という状況とのことです。それに伴う年間1億6千万円の赤字もさることながら、沿線で雪解け時期に線路に雪や土砂が流入して列車が脱線する事故が2005年、2012年と発生しており、安全確保のためには数十億円に及ぶ防災工事費が必要ということで、これが廃止の原因となったようです。

 記事には、『現時点で地元では大きな廃止反対運動は起きていない。』とあり、また、増毛町長のコメントとして『とうとう来てしまった』、留萌市長のコメントとして『私としては廃止はやむを得ない』とあり、地元としても廃止は受け入れるしかないとの考えのようです。
 また、『増毛から留萌市内の高校に通う約70人は全員がバスを利用する』とあり、地方鉄道の乗客の中心である通学生にもほとんど利用されない現状のようです。
 廃止検討の報道が6月に流れてから乗客が急増し、昨年の20倍にもなっているとのことですが、増毛町観光協会会長は『廃止への流れをストップできるほど劇的な変化ではない』としているとのことです。

 記事には、2014年度の利用が少ない区間が挙げられています。最も少なかったのが、札沼線、北海道医療大学-新十津川間で輸送密度が81人、2番目が石勝線、新夕張-夕張間で117人、3番目に留萌本線(深川-増毛間の全線)がきて142人、4番目が根室本線、滝川-新得間で277人、5番目が日高本線、苫小牧-様似間で298人、6番目が宗谷本線、名寄-稚内間で405人、7番目が根室本線、釧路-根室間で436人、8番目が釧網線、東釧路-網走間で466人となっています。記事を見た時、一瞬廃止対象は留萌本線前線かと思いましたが、全線でも3番目で、確かにありそうだと思います。
 数字だけ見ると次は札沼線が危ないということになりそうですが、今回廃止対象になった留萌本線の様な安全対策費用が多額に必要というような事情はないようですから、そう単純ではないでしょう。むしろ除雪費用等かさみそうな、石勝線、新夕張-夕張間の方が危ないかもしれません。それにしても、末端の浦臼-新十津川間は特に乗客が少ないと思われますから、この区間だけの廃止というのはありそうですね。

 さて、同様の記事はWeb上にも出ていて、例えばマイナビニュースには『JR北海道が鉄道事業廃止を発表、留萌本線留萌~増毛間の廃止に至る背景とは』という記事を掲載しています。記事中に輸送密度の推移を示すグラフが掲載されており、大変わかりやすいのでグラフのみ引用します。

Rumoisenkyakusuu

 詳しくは記事本文をご参照ください。

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