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2008年10月 4日 (土)

夕張の「SL館」閉館へ

Yubarislkan1  夕張石炭の歴史村にある「SL館」は、夕張市の財政破綻に伴って2006年に休館になりましたが、その後加森観光の子会社夕張リゾートが指定管理者として運営することになり、2007年から運営を引き継いでいました。ところがここへ来て、施設の老朽化を理由に管理の返上を申し出て、市はそれを受理したとのことです。

『夕張リゾート:3施設の管理返上を市に申し出 修理費なく』

 夕張市の財政再建団体移行に伴い、第三セクターから観光施設の管理・運営を引き継いだ「夕張リゾート」が、新たに3施設について老朽化や採算上の理由から指定管理の返上を市に申し出た。西田吏利社長は「3施設ともかなり傷んでいるが、市は修理費用を稔出(ねんしゅつ)できないというので返上を決めた」と話している。

 3施設は専門家から重要文化財級との評価を受けている市内鹿ノ谷の「旧北炭鹿ノ谷倶楽部」(夕張鹿鳴館)と、石炭の歴史村内にあり旧夕張鉄道の蒸気機関車や鉄道資料を保存、展示している「SL館」と「世界のはくせい館」。

 夕張リゾートによると、旧北炭鹿ノ谷倶楽部は建物の土台の一部が傷んでおり、倒壊の可能性が出ている。SL館は老朽化でSLの傾きが生じているほか、はくせい館も屋根の傷みによる雨漏りなどが激しいという。返上の申し出について市は「やむを得ない」として受け入れる方針を決めた。

 (以上、毎日新聞のサイトから引用:元記事 ⇒ 夕張リゾート:3施設の管理返上を市に申し出 修理費なく 

 夕張リゾートが管理を返上すると、夕張市は管理運営する能力がありませんから、代わって運営を引き受ける団体が現れない限り閉館となります。修理費用が必要とあっては代わることのできる団体があるとは思えませんから、このまま廃止、そして解体ということになってしまうのでしょう。今年の営業期間は10月13日までとなっていますので、あと1週間余りで閉館となるようです。

Yubarislkan2  2006年に行ってみたときには外壁の一部が破損していましたし、改めて見直してみると、展示している夕張鉄道14号機関車は少し外側に傾いているようにも見えます。冬季の積雪もあり、老朽化が進んだのでしょうか。

Yubarislkan3  主な展示資料の一つに、夕張鉄道の客車ナハニフ151があります。この客車は片側の座席を撤去して通路にしてあり、残した側の座席にはマネキンを配して、運転されていたころの様子を再現している、他ではあまり見ない展示をしています。ちょっと不気味な感じもありますが。

Yubarislkan4  その他、三菱大夕張鉄道の機関車4号機も展示してあり、これは圧搾空気を送り込んで汽笛が鳴るようになっています。

 このように小さいながらも充実した展示があるだけに、このまま閉館となり、資料が散逸してしまうのは残念なことです。特に車両は、どこか他の場所で引き取るにしても、展示スペースや移設費用がネックになると予想されますので、このまま解体されてしまう公算が大きく、屋内展示で良好な状態が維持されているだけに惜しいと思います。

 ところで、夕張リゾートのホームページには「D51蒸気機関車を改装した建物もユニーク!」とありますが、もちろん間違いです。D51機関車は建物になるほど大きくありませんし、改装して建物にするのも不可能です。D51蒸気機関車を模した建物と言うべきでしょう。でも外見を凝った作りにしたせいで、弱い作りになってしまったのかもしれませんね。

 

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