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2008年2月18日 (月)

神岡鉄道復活構想挫折か?

Kamiokatetsudou  神岡鉄道は国鉄神岡線から転換された第三セクター鉄道でしたが、平成18年12月に廃止になりました。

 しかし、廃止に際して不定期運行の観光鉄道として再開する計画がたてられ、そのための資金として筆頭株主だった三井金属鉱業から15億円を譲り受け、来年5月から運転再開との情報も流れておりました。

 参考記事 ⇒ 課題山積み神岡鉄道再生

 しかし、このほど飛騨市長選挙が行われ、風向きが大きく変わってきました。

『飛騨市長選「市政に市民の声を」初当選、井上さんが決意』

 17日に投開票された飛騨市長選で、初当選を決めた新人の井上久則さん(58)は、同市古川町の施設で、「市民の声を聞きながら市政を進めていきたい」と決意を述べた。

 井上さんは、ローカルマニフェスト(選挙公約)で、「4年間の船坂市政の総点検を行う」として、現在、建設中の市立図書館の上に議事堂を建設する計画の見直しや神岡鉄道の再開を行わないことなどを約束した。

 敗れた現職の船坂勝美さん(66)は、神岡鉄道の観光鉄道化などを訴えたが、住民監査請求が起こされるなど市政運営への反発もあり、涙を飲んだ。

  (以上、読売新聞のサイトから引用:元記事 ⇒ 飛騨市長選「市政に市民の声を」初当選、井上さんが決意 )

 さあこれで神岡鉄道の復活は絶望となってしまうのでしょうか。しかし本当に単純に中止でいいんですかね。三井金属鉱業からもらった15億円は、計画中止となれば道義上返還しないわけにはいかないでしょうし、そうすると廃線施設の撤去費用10億円は自前で賄わなければなりません。25億円の負担増となって、後には何も残らない、それでいいんですか?多分そんな話はしていないんでしょうね。それとも知らん顔して貰いっ放しにするような阿漕なまねをするんでしょうか。

 まあ、実際観光鉄道として採算が合うかどうかはかなり難しいものがあったと思いますから、一概に復活すべきとは言えませんが、失敗したときの撤去費用をあらかじめ手配しておくなど、かなり堅実な計画であったと思うだけに、惜しいと思います。

Kamiokatetsudou3 神岡鉄道、素敵な鉄道でした。車内にはいろり風の飾りが作られているなんとも不思議な車両が走っていました。残念ながら極めつきに空いていましたから、交通機関としては無理があったという他なく、貨物輸送がなくなった時点で役割を終えていたと言わざるを得ません。奥飛騨の地下鉄という異名もあった通り、路線の大半がトンネルで、景色を売り物に観光客を集めるのにも無理がありました。それでも乗って楽しい鉄道でした。

 終着駅の奥飛騨温泉口駅には不思議な空間がありました。Kamiokatetsudou2設置されている自動券売機は、改修する余力がなかったのでしょう、新札が使えませんでした。奥飛騨温泉口とはいいながら、温泉地に行くバスはわずかな本数しかなく、温泉地への足としての実用性は限りなく低いと思いました。

 でも、そんな鉄道を残す余力が、この国にはないのかと思うと、この国の貧しさが残念です。

  

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